“家を建てて終わり”じゃない。スパイスの香りが教えてくれたこと

家のこと

はじめに

家を建ててから一年弱がたちました。
この頃は、バスに乗ったり、レンタル自転車で街を巡ったりしながら、
ふだん通らない道や風景に出会うことが楽しみの一つです。

そんな中で知ったのが、ノンカフェインチャイづくりのワークショップです。
主催は、自分の家を建ててくれた会社。
新しい空間に触れてみたくて、そしてチャイが好きで、参加してきました。

会場について

会場は、自分の家を建ててくれた
auie(アウイエ)[山﨑建設株式会社]さんが手がけた店舗で、
まもなくアーユルヴェーダカフェとしてオープンされる場所です。

auie(アウイエ)さんは、家という“ハコ”をつくることだけにとどまらず、
その中でどんな時間を過ごすか、どうすれば日々をすこやかに整えられるか——
そんな「暮らしの提案」
まで続けてくれています。

住まいの完成はゴールではなく、スタート。
そう感じられる時間でした。


ワークショップの様子

テーブルには、シナモンスティック、カルダモン、ブラックペッパー、
そしてシナモンリーフ
が並んでいました。

スパイスは乳鉢と乳棒みたいなものですり潰し、シナモンリーフは手でちぎります。

茶葉とスパイスと水を入れ煮たたせます。

このあとミルクを入れます。空気をふくませながら煮立たせることが重要なポイント

最後にふき溢れる直前まで煮たたせます。

この段階で蒸らせば蒸らすほど美味しいとのこと。
茶漉しでこしてカップに注ぐ時、砂糖と生姜の搾り汁を加えます。
ドライスパイスの香りにフレッシュな辛みが重なって、
体の内側からじんわり温まるような味わいになりました。

今回は、紅茶の代わりにほうじ茶の茶葉を使った“ノンカフェインチャイ”。
ほうじ茶の香ばしさがスパイスとよく馴染んで、
やわらかく深みのある味わいに仕上がりました。
きっと、ルイボスティーやカモミールティーなど、
茶葉を変えるだけでもさまざまなアレンジが楽しめそうです。

出来上がったチャイを口にすると、
やさしい甘さと温もりが広がりました。
スパイスの香りがふわっと立ちのぼって、
どこか心まで温めてくれるような味わいです。

カフェインを控えたいときや、気持ちを落ち着けたいときに。
こんな一杯があったらいいなと思いました。


アーユルヴェーダの学び

講師の方が話していた
スパイスは取りすぎてはダメ」という言葉も印象に残りました。

アーユルヴェーダでは、体の状態を3つのエネルギー
ヴァータ(風)・ピッタ(火)・カパ(水)のバランスで考えます。
スパイスはこのうちピッタ(火の要素)を高めやすく、
摂りすぎるとイライラや胃の不快感
など、
体のバランスを崩してしまう要因となるようです。

ほどよく取り入れること。
それが、心地よく暮らすコツなのかもしれません。


空間の印象と気づき

カフェの空間も印象的でした。
グレーの壁に、外の光がやわらかく差し込む大きな窓。
私の家とはまた違うテイストですが、
その開放感が心地よく感じました。

auie(アウイエ)さんがつくる空間が好きです。
だからこそ、こうして実際に体感できる機会があるのがうれしく感じます。
写真だけではわからない“居心地”を、
五感で味わえる時間でした。

自分の家ももちろん大好きですが、
同じ建設会社が手がける他の店舗や空間がどんな表情をしているのか、
これからも少しずつ見てみたいです。
暮らしの形はひとつじゃない。
その中に、自分らしさを見つけていくのもまた楽しいと思います。


おわりに

家は完成して終わりではなく、育っていくものだと感じます。
こうした小さな体験や発見を重ねながら、
建てた家も、そこで生まれる時間も、ゆるやかにつながっていく——。

そんな循環の中に自分の暮らしがあることを、
改めて幸せに感じた一日でした。


関連記事:

家を建てるまでのこと、建ててから感じたこと、
そして、今の暮らしの中で見つけたこと。

少しずつ積み重なってきた時間を、こちらの記事でも綴っています。

タイトルとURLをコピーしました